詰め物・被せ物
当院では、天然歯に近い審美性と機能性を持つセラミック製の詰め物・被せ物をご提案しております。保険診療の被せ物は、古くから使われている銀歯です。銀歯は安価に歯の機能を補うことができる素材ですが、次のようなデメリットがあります。
二次虫歯になるリスクが高い
銀歯を長期間使用すると、次第に変形します。歯と銀歯の間にすき間が生じ、そこに汚れが溜まることでむし歯が再発する恐れがあります。また、銀歯の下で気づかないうちにむし歯が進行しているケースも少なくありません。
金属色が目立つ
銀歯は銀色をしているため、口を開けたときに被せ物の箇所が一目でわかります。治療箇所が気になることで口元に自信を持てなくなり、人前で口を開けて笑えなくなったり食事をとれなくなったりする方もいます。
歯茎が黒ずむ場合がある
唾液の作用によって金属イオンが溶け出して、歯茎に着色する場合があります。これをメタルタトゥーといい、レーザーや薬剤でピーリングしなければ改善しません。また、銀歯がある限り何度でも再発する恐れがあります。
金属アレルギーのリスクがある
銀歯の素材である金銀パラジウム合金から溶け出した金属イオンが身体に蓄積されると、金属アレルギーを発症するリスクがあります。
劣化しやすい
銀歯は経年劣化するため、3～5年ごとの交換が推奨されています。劣化した銀歯は、金属イオンの溶け出しによる歯茎の黒ずみや金属アレルギーの発症リスクが高まります。
当院の被せ物・詰め物について
当院では、金属を一切使用しないメタルフリー治療をご提案しております。銀歯以外の被せ物は自費診療のためコストがかかりますが、金属アレルギーや歯茎の黒ずみの心配がなく、品質を長期にわたり維持できます。また、歯垢が付着しにくいことでむし歯や歯周病の発症リスクが低い素材もあります。当院で取り扱う詰め物・被せ物は次のとおりです。
セラミック
セラミックは、天然歯のような白差と透明感を持ちます。全てがセラミックでできたオールセラミックやジルコニアセラミック、土台が金属のメタルボンドをご用意しております。
メリット
- 自然な透明感と白さ
- 変色しにくい
- 適合性に優れている
- 金属アレルギーが起こらない
デメリット
- 歯を削る量が多い
- 割れる場合がある
- 噛み合う歯を傷つける場合がある
- メタルボンドの場合は歯茎が下がったときに黒い境目が見える
ジルコニア
ジルコニアは人工ダイヤモンドとも呼ばれるセラミック素材です。耐久性に優れており、噛む力が強い奥歯にも安心して使用できます。メタルフリー素材のため、金属アレルギーや歯茎の黒ずみの心配はありません。
メリット
- 天然歯のような白さと透明感
- 変色するリスクが低い
- 金属アレルギーが起こらない
デメリット
- 割れる場合がある
- 歯を多く削る必要がある
- 噛み合う天然歯を傷つけやすい
ハイブリッドセラミック
ハイブリッドセラミックは、プラスチックとセラミックを混ぜ合わせた素材です。強度や審美性はセラミックに劣るものの、コストを抑えることができます。当院では、オールハイブリッドクラウンと、土台が金属製のメタルハイブリッドクラウンをご用意しております。
メリット
- プラスチックよりは変色や劣化しない
- セラミックよりも安価
デメリット
- 割れる場合がある
- 経年によって変色する
- セルフケアに手間がかかる
- 透明感はオールセラミックに劣る
ゴールド
ゴールドは、生体親和性に優れた貴金属でできた素材です。金属アレルギーや歯茎の変色が起こりにくく、耐久性にも優れています。また、柔軟性があるので噛み合う歯を傷めづらいです。
メリット
- 高カラット白金加金製のものは適合性に優れている
- 天然歯に近い硬さのため噛み合う歯を傷めにくい
- 汚れが付着しにくい
デメリット
- 口を開けたときに目立つ
【保険適用】硬質レジン前装冠
硬質レジン前装冠は、外側がレジンとセラミックを混ぜ合わせた素材、内側が金属の被せ物です。比較的安価な被せ物ですが、経年劣化で外側が欠ける場合があります。
メリット
- 目立ちにくい
- 内側が金属のため耐久性に優れている
デメリット
- 金属が見えることがある
- 金属が溶け出して歯茎の黒ずみや金属アレルギーのリスクがある
- 表面が傷つきやすい
ホワイトニング
丁寧に歯磨きをしているのに歯が汚れる、着色汚れが落ちないとお悩みの方にはホワイトニングがおすすめです。専用の薬剤で歯を漂白し、美しい白いへと導くことができます。当院では、専門知識を持つ歯科衛生士がホワイトニングの施術を行います。歯の黄ばみが気になって口元を隠してしまう、人前で食事をとれないなどのお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
3つのホワイトニングプラン
オフィスホワイトニング
歯科医院で行うホワイトニングです。歯を覆うエナメル質を白くすることで、内側の象牙質の黄ばみを目立ちにくくします。1回の施術で白さを実感できる一方で、後戻りしやすい特徴があります。希望の色になるまで何回か施術を受けなければなりません。即効性があるため、直近で重要なイベントを控えている方におすすめです。
ホームホワイトニング
専用のマウスピースをお作りし、ご自身でホワイトニングをしていただく方法です。マウスピースにホワイトニング剤を入れ、1日2時間の装着を2週間ほど続けると白さを実感していただけます。即効性に乏しいことがデメリットですが、オフィスホワイトニングと比べて色が後戻りしにくいというメリットもあります。
デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングで白くした歯をホームホワイトニングで維持する方法です。それぞれ単体で行った場合と比べて短期間で歯を白くできることに加え、長く維持できます。両方の治療を行うため、それだけ治療費が高くなります。
